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たてばやし遊歩その33 ぶんぶく茶釜 | 戻る (館林を舞台にした伝説) | 次へ (つつじが岡伝説) | 総合目次 |
むかし昔、茂林寺というお寺の裏山にたぬきの親子が住んでいました。
その夜、古物屋さんは、たぬきの姿に戻った茶釜に起こされました。たぬきは今までのことを全部古物屋さんに話して「他所へわたしを売らないでください。ご恩返しに、私がお金を稼いで上げますから・・・。」とお願いしました。願いが聞き入れられると、お父さんたぬきはさっそく母子を呼び集めました。こうして古物屋さん
の前で始められたのが、たぬき親子の曲芸でした。「さあ、いらっしゃい、いらっしゃい」古物屋さんの店の前はたぬき親子の曲芸を見ようとするお客さんで毎日まいにち一杯です。こうして古物屋さんは、あっと言う間に
大金持ちになってしまいました。
そこで、古物屋さんはたぬき親子にお礼を言い、儲かったお金の半分をたぬきに渡しました。それをもらって
山へ帰ろうとしたのですが、お父さんたぬきは元の姿に戻ることができません。これはきっと、和尚さんをだました罰だと思い、和尚さんに謝りにお寺に行きました。そうして和尚さんに謝るのですが、それでも元に戻りません。
そこで、和尚さんは立派なふとんに茶釜をのせてとても大切にしてくれました。
やがて、この茶釜をおがむと、幸せになるという噂が広まり、「分福茶釜」と言われるようになりました。
分福茶釜は今もなお茂林寺に残され、大切にされています。